秋から初冬にかけての低水温期になると、繁殖に備えての荒喰いが始まります。

 
この時期は、護岸などにエビが多く発生しますから、沖にいたメバルもエサを獲るために浅場まで寄せてきます。

 
石積みの隙間や藻場の壁際、岸壁のスリット、テトラ、港湾内で木材を浮かせているような場所はエサが豊富なので絶好のポイントになります。


style="display:block; text-align:center;"
data-ad-layout="in-article"
data-ad-format="fluid"
data-ad-client="ca-pub-3012507391316008"
data-ad-slot="8044583152">


 
これらの場所は、ほかの魚種にとってもエサ場のはずですが、水温の低下とともに沖に出て行く魚も多いのです。

 
体の小さなメバルは大きな魚がいると近寄りませんから、沖に落ちてきた魚たちと入れ替わりに入ってくるのです。

 
水温が下がるとベラやフグなどのエサ取りも少なくなりますから、いいポイントに当たれば、陸からでも数釣りが可能になります。

 
メバルは水温に影響されますが11月頃から交尾のシーズンを迎えるといわれています。

 
もちろん魚種によっても差があり、青メバルは赤メバルより3ヶ月くらい遅いといわれています。

 
メバルは体内で孵化した稚魚を産む卵胎性の魚ですから、オスもメスも肛門の後ろに交接器があり、早熟な個体では二歳頃(約12㎝)から出産するようになります。

 
お腹が大きくなったメスは体力を温存するため、岩陰でじっと静かにしている時間が多くなり、めったにエサを追いません。

 
この時季は無理に釣ろうとせずにできれば海を休めたい時期でもあります。

 
関西では2月くらいまでメバルを狙わない船も多かったのですが、最近は釣人口の増加とメバル人気のため12月からメバル狙いで出船する船も多くなりました。

 
12月から翌年の2月頃にかけてが出産シーズンです。

 
胎内に稚魚を抱えたメスは、流れが少なくて水深のある藻場の海底から、ロケットのように急浮上しながら4~5㎜くらいの稚魚を勢いよく放出するといわれます。

 
これを何度も繰り返しながら、数千匹から1万匹、大きな個体では5万匹もの稚魚を産みおとすのです。

 
稚魚は小さければ小さいほど他の魚のえさとなりやすいため、全長10~30㎜に育つまでは流れの緩い藻場ですごします。

 
天敵は、やはり同じ場所にいるアイナメや体長10㎝ほどのハオコゼ、スズキの幼魚などです。

 
おもに全長2㎝までの稚魚が標的にされますが、体長3㎝以上まで育てば生存率は飛躍的に高くなるといわれます。

 
メバルの稚魚はおもにアマモ場に群れているイサザアミという体長1㎝ほどのアミ科の甲殻類などを食べ、夏には6㎝くらいまで成長して、それまでの藻場から岩礁域に引っ越していきます。

 
沖の根の岩の割れ目などを棲み家にしますが、そこには先に住んでいる根魚がいますから、エサを競合しないよう夜間に捕食します。

 
生後1年(8~10㎝)になると、天敵だったアイナメや太刀魚の稚魚などを食べるようになります。

 
しだいに成長して遊泳力がついたメバルは、岸辺を離れて沖の深場に出て行きます。

 
このときいっしょに生まれた仲間全部ではなく、その場にとどまって地つきのまま大きくなるメバルもいるようです。

 
生後2年で12㎝ほどの大きさになり、3年で15~16㎝。20㎝まで成長するには6~7年の歳月が必要といわれます。

 
小さい頃はオス・メスの比率はほぼ1:1ですが、大きくなるとメスが90%以上を占めるようになります。


Comments are closed.