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メバルが普段捕食している餌は小魚、甲殻類、虫類の小さな動く小動物です。

 
自然界の生き物からすれば、小さくて動きまわる物体は、自分の食べられるエサの可能性がありわけです。

 

同じくらいの大きさなら仲間だと判断するだろうし、大きければ外敵だと判断するようです。

 

動く物体の認識は生命にかかわることなので、生き物たちは動く物体が目につくように進化してきたと考えられます。

 

他の動物と同じくメバルなど魚類の脳にも、動く物体だけを専門に感知するニューロンが存在するそうです。

 

静止した物体を見る能力は人間より劣っていても、動く物体を認識する動体視力は人間の数十倍もあるそうです。

 

ですから、メバルを釣るにはメバルにエサを見つけてもらう必要があるわけです。

 

そして、そのエサの目立ち具合いは周囲の環境によって変化します。

 

撒き餌がたくさん流れている場所では、他と同じ速度で流れるエサは注意を引きません。

 

こんなときは、逆に、静止したエサのほうが動いて見えることになります。

 

小さなエサばかりの中では大きなエサが目立つでしょう。

 

辺りが暗ければ、明るく光る物体が目を引くはずです。

 

かといって、明らかに水中にあるものと異なった動きをするものには警戒心を与えることとなります。

 

メバルにエサと認識させるだけの動きを持たせ、エサと異なる警戒心を与えない仕掛けの動きを心がけることがメバルを釣り上げるコツであることは覚えておきましょう。

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船の夜釣りでメバルを釣っていて、エサの青虫(青イソメ)を点検してみると、伸びていた青虫が丸まっていたり、朝の船釣りや浮子釣りでエビ餌で釣っていて、エサを確認してみると、伸ばしてつけたはずのエビが丸くなって死んでいることがあります。

 
竿や浮子にアタリは出さなくても、一度は口に含んでいるのです。

 
鈎がついていなければ喰うわけですから、口の中まで入れた段階で、なにか異常を感じて吐き出したと考えるしかありません。

 
ルアーフィッシングを水中で撮影していたダイバーの観察によると、メバルはリトリーブしているワームをぴたり同じスピードで追跡して、口にしてもなおそのままのスピードで泳ぎ続たそうです。

 
船で流しながら釣る場合これでは手元や穂先にあたりが出るわけがありません。

 
竿をもって五感を集中させ、穂先をみていると、ラインが海草に触れたようなかすかな振動を感じることがありますが、これがメバルがエサをそっと口にくわえて確認している合図かもしれません。

 
柔らかい竿ならメバルも違和感を感じずにエサを飲み込もうとするのでしょうが、少しでも違和感があるならそれなりの対処が必要になるでしょう。

 
メバルはこのようなアタリが三分の一くらいを占めるといいますから、延べ竿などの早アワセができる釣りならば早合わせをすることです。

 
船のメバル釣りの場合は向こう合わせが基本ですから、このような場合は竿先を下げ、送り込むようにしてやるとかかることが多いように思います。

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昼間のメバルは、海底からやや浮いた位置で、斜め上を向いてホバリングしています。

 
この姿は水族館などで見た人も多いのではないのでしょうか。

 
あまり遊泳力がつよくないため静かな海域を好み、波風がでると着底するので喰いが止まります。

 
それぞれ散らばって海底に腹を着けて休憩し、海が凪いで潮が動きだすとまた浮き上がって群れをつくるようです。

 
釣り人の間ではメバル凪などという言葉がありますが、メバルのこうした習性を表したものです。

 
数10匹単位の群れがいくつか集まって大きな群れを構成し、水深に余裕がある場所では上下に分布しますが、水深が浅い場所では、密度が薄く平面的に広がります。

 
メバルだけに限りませんが一つの魚種で体の大きな個体は強く仲間にエサを横取りされる心配がなく、その場で居喰いすることが多くなりますので、釣り人に対して大きな反応を送ってくれません。

 
逆に小型のメバルはエサを盗られないよう、捕食したら、すばやく安全な場所まで逃げようと反転するのでフッキングします。

 
メバル釣りに限らず、大型の微細なアタリをとることが釣りの秘訣につながります。

 
また、日中のメバルは集団で等間隔に並んでいることが多く、居眠りしているので、かなりまで近づくことができますが、側線レーダーはオンにしたままなので、ある一線を超えると、波動を感知して逃げだします。

 
夏場に素潜りなどで、テトラの穴や岩陰を覗くとこのような光景を見ることができます。

 

ヤスで突こうとヤスを近づけるとパッと逃げるのですが、少し離れた場所から狙うと比較的簡単に捕獲できるのはこうした習性のためと考えられます。

 
夜行性のメバルは、光りが乏しい環境に適応するため、眼が大きく発達しました。

 
夜陰に紛れて小魚を襲う以上、対象がよく見えないことには生命を維持ですし、月夜ばかりでなく、新月の暗闇でもエサを喰う必要はあります。

 
そのためメバルは、深海魚なみに大きくて暗視能力の高い眼を持つことになりました。

 
ですから昼間の釣りのためのハリスは細く、針は小さくなっています。

 
夜間は比較的太め、大き目の針を使えるようです。

 
メバルは大きな魚ではありません。敵に襲われやすいので群れを作って身を守り、海底近くから上を見上げて生活しています。

 
海底にいれば少なくとも下から襲われる心配はなく、上だけに注意していればいいのです。

 
口は受け口になっており、これは下から獲物を襲う魚種に見られる特徴です。

 
さらに、口が大きくて歯が小さく貧弱なことから、獲物を呑み込むタイプの魚だと判ります。

 
こうした習性から、大きな合わせは必要なく、向こう合わせで釣ることのできる魚なので食い込みを重視したタックルが良いとされます。

 
前述のようにメバルは、目が良い魚なので澄み潮で、連続した釣果は難しくなります。

 
メバルは泳ぐ力が強くありませんから一箇所でのメバルの時合は数分~30分と極端に短いため実釣時間は限られます。

 
時合を逃さず、このときの手返しの良さが釣果を左右する釣りといえるでしょう。

 
昼間は水深のある場所に潜み、陽が落ちる頃になるとエサを求めて中層から表層を活発に泳ぎ回ります。

 
夕暮れと干潮が重なると、喰いが立ったメバルはスネくらいの水深でも捕食行動をします。

 
防波堤などの外灯の周辺でボイルが見られることもありますがちょうど同じような時季にあたります。

 
短時間に爆釣することがあるようですが、警戒心がつよい魚なので1匹釣れただけで喰いが止まることもあります。

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秋から初冬にかけての低水温期になると、繁殖に備えての荒喰いが始まります。

 
この時期は、護岸などにエビが多く発生しますから、沖にいたメバルもエサを獲るために浅場まで寄せてきます。

 
石積みの隙間や藻場の壁際、岸壁のスリット、テトラ、港湾内で木材を浮かせているような場所はエサが豊富なので絶好のポイントになります。

 
これらの場所は、ほかの魚種にとってもエサ場のはずですが、水温の低下とともに沖に出て行く魚も多いのです。

 
体の小さなメバルは大きな魚がいると近寄りませんから、沖に落ちてきた魚たちと入れ替わりに入ってくるのです。

 
水温が下がるとベラやフグなどのエサ取りも少なくなりますから、いいポイントに当たれば、陸からでも数釣りが可能になります。

 
メバルは水温に影響されますが11月頃から交尾のシーズンを迎えるといわれています。

 
もちろん魚種によっても差があり、青メバルは赤メバルより3ヶ月くらい遅いといわれています。

 
メバルは体内で孵化した稚魚を産む卵胎性の魚ですから、オスもメスも肛門の後ろに交接器があり、早熟な個体では二歳頃(約12㎝)から出産するようになります。

 
お腹が大きくなったメスは体力を温存するため、岩陰でじっと静かにしている時間が多くなり、めったにエサを追いません。

 
この時季は無理に釣ろうとせずにできれば海を休めたい時期でもあります。

 
関西では2月くらいまでメバルを狙わない船も多かったのですが、最近は釣人口の増加とメバル人気のため12月からメバル狙いで出船する船も多くなりました。

 
12月から翌年の2月頃にかけてが出産シーズンです。

 
胎内に稚魚を抱えたメスは、流れが少なくて水深のある藻場の海底から、ロケットのように急浮上しながら4~5㎜くらいの稚魚を勢いよく放出するといわれます。

 
これを何度も繰り返しながら、数千匹から1万匹、大きな個体では5万匹もの稚魚を産みおとすのです。

 
稚魚は小さければ小さいほど他の魚のえさとなりやすいため、全長10~30㎜に育つまでは流れの緩い藻場ですごします。

 
天敵は、やはり同じ場所にいるアイナメや体長10㎝ほどのハオコゼ、スズキの幼魚などです。

 
おもに全長2㎝までの稚魚が標的にされますが、体長3㎝以上まで育てば生存率は飛躍的に高くなるといわれます。

 
メバルの稚魚はおもにアマモ場に群れているイサザアミという体長1㎝ほどのアミ科の甲殻類などを食べ、夏には6㎝くらいまで成長して、それまでの藻場から岩礁域に引っ越していきます。

 
沖の根の岩の割れ目などを棲み家にしますが、そこには先に住んでいる根魚がいますから、エサを競合しないよう夜間に捕食します。

 
生後1年(8~10㎝)になると、天敵だったアイナメや太刀魚の稚魚などを食べるようになります。

 
しだいに成長して遊泳力がついたメバルは、岸辺を離れて沖の深場に出て行きます。

 
このときいっしょに生まれた仲間全部ではなく、その場にとどまって地つきのまま大きくなるメバルもいるようです。

 
生後2年で12㎝ほどの大きさになり、3年で15~16㎝。20㎝まで成長するには6~7年の歳月が必要といわれます。

 
小さい頃はオス・メスの比率はほぼ1:1ですが、大きくなるとメスが90%以上を占めるようになります。

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メバルはメバル属のメバル亜属に属する魚で、ここにメバル、トゴットメバル、ウスメバル、エゾメバルが属しています。

 
私たちが釣りの対象としているのはほとんどがメバルで、トゴットメバル、ウスメバルとも沖合いでの釣りの対象魚なので沖メバルとよばれることが多いようです。

 
メバルは眼が大きいので眼張と名付けられといわれています。江戸時代には、眼玉が飛び出しているので、カエルが化けてメバルになると信じられていたという話もあります。

 
メバルの種類は様々な説があるので一概に決めることはできませんが、現在は3種類に分けることが提唱されています。

 
体の色と胸鰭の軟条の数からA,B,Cの3種類に分けられるようになっていますが、標準和名も未だに決まっていないようです。

 
体の色から見分けるといっても住む場所でかなり色は変わりますし、鰭の条数も成長過程数が増えることもありますので難しい分類です。

 
釣り人のいう赤メバル、青メバル、黒メバルというのがこの分類に近いものですが、地域によっても呼び名は変わりますので複雑です。

 
呼び名はともかく分類的には

A型、B型、C型で、生きている時の色、死んでからの色、胸鰭の条数で分けていきます。

  生体色 死後色 胸鰭条数 呼び名(関西) 呼び名(瀬戸内) 呼び名(関東)
A型 赤色 赤色 15本 赤メバル 金メバル 赤メバル
B型 青色 黒色 16本 青メバル 鯖メバル 黒メバル
C型 黒褐色 茶色 17本 黒メバル 本メバル 黒メバル

A型は、赤っぽい体色をしているので一般的に「赤メバル」とか「金メバル」と呼ばれるタイプです。

場所による体色の変化が大きいため、C型と混同されることが多いです。

体高が低くスマートで、胸ビレも長く、先端がややとがっています。

ウロコが粗くて大きく、ヒレも黄色から赤色味を帯びています。

この赤(金)メバルは居付きのタイプで、藻がある浅い場所でよく釣れます。

最大35cm程度まで成長します。

 
B型は、生きているときは背中が緑-青味を帯びているので、関西から瀬戸内海にかけて青メバルと呼ばれています。

関東で釣れることはまずないようですが、市場では黒メバルとして流通しています。

青メバルの数は多くありません。

体型はズングリとしてパワフルですが、30cmを超えることは稀であるとされています。

外洋を好み、潮が直接当たる磯や、流れのつよい瀬戸近くの緩みにいて、潮に乗って浮くため、おもに表層でヒットします。

磯でボラのようにジャンプするのはこのメバルです。
C型が、どこででも釣れる一般的なタイプで体高があり、多くが20cmオーバーが標準です。

たまに35cmを超える大物も釣れます。

生きているときは褐色から黒色ですが、死後はこげ茶色になります。

A型は藻につきますが、このC型は岩礁帯のやや開けた場所にいるため、ヒラメの外道で釣れることがあります。

海底近くを集団で漂うように泳いでいますが、潮の流れによって泳層が変化するため、タナを探りながら釣らなければなりません。

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